生理の痛みの原因
ひと言で「生理痛」といっても、その痛みには、種類や部位、感じる期間など、 さまざまな要素が複雑に絡み合っています。不調の原因別に、対処法を知っておきましょう。
本当に心から感謝しております!
埼玉県さいたま市浦和区 リカ子 30歳
26歳で結婚し子どもは30歳になってからと、たかをくくっていました。冷え性、生理痛もありましたが余り気にしてませんでした。
28歳を過ぎたころから、だんだん生理痛がひどくなってきて子宮内膜症ではないかと心配になり、思い切って受診したところ、卵管がつまり気味であることがわかりました。
妊娠には支障がないとの診断でしたが、友達がつぎつぎ妊娠して少々焦っていた私は、不妊治療を受けることにしました。生理2日目から排卵誘発剤を服用し、排卵が近くなったら注射を受けるという治療を半年近く続けましたが妊娠には致りませんでした。
そんなときを友人から勧められマカサポートデラックスを飲んでみる事にしました。主人も興味を示し二人で頑張ろうと言ってくれました。飲みはじめてしばらくして生理痛がいつの間にかほとんど感じられなくなり、冬の寒さもさほど苦にならなくなりますた。
主人も朝の目覚めが良くなって、とても元気になってきました。そんな時やっと待ちに待った待望の赤ちゃんが授かりました。今6ヵ月に入りました。安産のためにいまも飲み続けています。
生理の痛みを引き起こす要因を知れば、上手にケアできる
生理痛の症状が複雑なのは、痛みを引き起こす要因にいろいろなものがあり、それらが絡み合って起こるからです。
とくに大きな要因となっているのが、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」「プロスタグランジン」「うっ血」の3つ。
大きく分けると、排卵から生理前はおもに黄体ホルモンが、生理直前から前半はプロスタグランジンが、生理後半はうっ血が、生理特有の不調を生み出しています。
簡単ににいえば、生理の時期や症状を考えながら、これらの要因に合った対策をとれば、痛みが和らぎやすいということに。
どの時期がいちばんつらいのか、どんな症状があるのか、自分の生理痛の特徴をじっくり観察してみましょう。
また不調の原因が違うので対処法も違います。それぞれの生理痛の時期別の基本ケアを紹介します。
生理前の痛みの原因
イライラ・頭痛が起こりやすい
起こりやすい不調
頭痛
肩こり
胃痛
乳房痛
むくみ
その他のマイナートラブル (イライラしやすい、眠い、だるい、集中力がない)
この時期の痛みが起こる要因は黄体ホルモン
生理の周期にかかわる2つの女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)のうち、生理痛の要因は黄体ホルモン。
排卵から生理の直前までの間、急激に増え、減っていくというカーブを描きます。
この急激な変化は、体をコントロールする自律神経のバランスも乱し、頭痛や胃痛など、体のあちこちに不調を感じさせることに。
また、黄体ホルモンには乳腺を発達させたり、体温を上げたり、体内の水分を引き出す作用があるため、乳房が痛くなったり、だるさや眠気を感じたり、下半身がむくんだりということもおこりやすくなるのです。
生理前の痛みの改善
体の不調やイライラは黄体ホルモン分泌をサポートして乗り切ろう
生理前の不調は「月経前症候群(PMS)」の病名がついているほど、多くの人が悩んでいるもの。
女性ホルモン、なかでも黄体ホルモンの急激な変化が腹痛や腰痛、むくみ、イライラなどの不調を生み出しています。
そこで、ホルモンのバランスを整える働きのあるサプリメントやアロマテラピーなどを活用しましょう。 疲れがたまっていると、痛みを強く感じることがあります。
栄養バランスのよい食事と規則正しい生活を心がけ、生理の始まりに備えましょう。
マカでホルモンバランスをサポート
生理痛の原因の一つとして卵胞、黄体ホルモンのバランスが悪く、内膜が剥がれ落ちるときに、無理やりはがす状態が生理痛だといわれています。
に含まれているカルシウム、鉄、銅などの各種ミネラルやアミノ酸は、ホルモンのバランスをととのえ、生理痛、生理不順を解消します。
ホルモンバランスを整えるアロマの力を借りよう
上手にリラックスすることも大切。 体調がすぐれないまま生理が始まってしまうと、より痛みを強く感じてしまうからです。
そこで、活用したいのがアロマテラピー。 下腹部の不快感や憂うつを緩和するローマンカモミール、イライラや不安をやわらげるゼラニウムなどがおすすめ。
精油を湯ぶねに1、2滴たらし入浴したり、部屋に香らせたりするとリラックス効果が高まります。
塩分や水分を控えめに
手足がむくむ人は、塩分と水分を控えてみましょう。
とくに外食が多い人は、塩分が過剰になり、むくみの隠れた原因になっています。
生理前は自炊を心がけ薄味の食事にしてみましょう。
生理痛をひどくする体のゆがみに注意
生理痛をひどくする要因として、意外に知られていないのが体のゆがみ。
姿勢が悪かったり、体が左右のどちらかに傾いていたりすると、ゆがんでいる部分の血液の流れが滞ます。
その結果プロスタグランジンなどの痛み物質の排出が遅くなったり、経血がスムーズに押し出されなかったりするのです。
腕組みや脚組みを避けたり、バッグを肩にかけるときは左右交互にかけたりしてゆがみをひどくしないよう心がけましょう。
生理直前~前半の痛みの原因と改善
おなかがキリキリ、めまいや頭痛も
起こりやすい不調
下腹部の鈍痛
下腹部のキリキリした痛み
頭痛
腰痛
その他のマイナートラブル(だるさ、吐き気、眠気、むくみ、下痢)
この時期の痛みが起こる要因はプロスタグランジン
生理の直前から生理の前半までは、黄体ホルモンの分泌が少なくなる一方で、プロスタグランジンという物質が急に増えます。
プロスタグランジンには、子宮の収縮を促す作用があり、生理の経血を体外に排出する役割を果たす成分。
でもプロスタグランジンの量が多すぎると、収縮がすぎて、キリキリとした痛みを感じることに。
また血管を収縮させる作用もあるので、頭痛や腰痛、手足のしびれ、冷えやだるさがひどくなることもあるのです。
さらに胃腸の動きも促進させることから、吐き気や下痢を起こすこともあります。
生理直前~前半の痛みの改善
痛み物質プロスタグランジンは、早めの薬で増やさない
生理痛の特効薬といえば、やはり鎮痛剤。
「のんでも効かない」と思っている人もいますが、それはのむタイミングが遅いため。
プロスタグランジンは生理が始まる前から増えはじめ、生理の前半にピークを迎えます。
鎮痛剤をのみはじめるタイミングは、「痛くなってきたかな」と思うころ。
まだ我慢できそうな感じがしても、痛みが増しそうな気配があったら、思いきってのみましょう。
早めにのめば、プロスタグランジンの増加をブロックできるので、痛みのピークの山を低くすることができます。
痛み逃しにはカイロやあっためケアも効果的
生理のピークとともに、どんどん作られる痛み物質を早く体から追い出すことも、生理痛をやわらげるコツ。
そのためには、体を温めて、血流をよくするのがポイントです。
尾てい骨のあたりにカイロを貼ったり、湯たんぽを当てたりすると、ぐっと楽になります。
ガードルは体を締めつけ、血行を悪くするので、生理中は避けましょう。
ストレッチやエクササイズで思いきって体を勣かす
生理痛でつらいときは体を動かすのがおっくうなもの。 でも、寝込んでばかりいると、骨盤内の血行が悪くなり、かえって痛みが増すことがあります。
そこで、軽いストレッチやのマンスリービクスで思いきって体を動かしましょう。 痛み物質の排出を促すだけでなく、ストレス解消にも役立ちます。
たっぷり睡眠をとって体を休めよう
この時期は、排卵から生理前までのあいだに分泌された黄体ホルモンの影響も残っているころ。
そのため、だるさや眠けを感じる人も少なくありません。
また、経血を失うことから、疲れも感じやすくなっています。 夜更かしは避け、睡眠時間はたっぷりとりましょう。
生理後半の痛みの原因と改善
腰が重い、だる~い
起こりやすい不調
下腹部の鈍痛
腰まわりの痛み
頭痛
その他のマイナートラブル(だるさ、冷え、むくみ)
この時期の痛みが起こる要因はうっ血
生理の後半になると、かなり楽になってくるものの、下腹部の鈍痛は続きます。
なかには、子宮が絞られるような痛みを感じる人も。
また、ウエストがひとまわり大きくなったような重苦しい感覚を腰のあたりに感じる人もいるでしょう。
これらの痛みは、血液の流れが滞る「うっ血」によって起こります。
生理の後半は、黄体ホルモンやプロスタグランジンの量は減ってきているのですが、それらの物質の作用で起きたむくみや血管収縮などの影響はまだ残っています。
その結果、うっ血の状態が長引き、なかなかすっきりと痛みやマイナートラブルが解消しないのです。
生理後半の痛みの改善
だるさやむくみをまねくうつ血は、血行の改善がカギ
生理の後半になると、子宮収縮の痛みもだいぶ楽になってきます。
その代わり、強く感じるようになるのが、腰まわりのだるさ。 下半身のむくみが続く人もいます。
これらの症状は、骨盤を中心に血液の流れが悪くなるうっ血が続いているせい。
うっ血は生理前から始まっているのですが、後半になると、生理痛などの不快な症状が落ち着いてくるので、うっ血による症状が目立ってくるのです。
お風呂にゆったりつかって体のしんまで温まろう
生理中はシャワーですます人も多いのですが、うっ血の解消のためには、湯ぶねに入るのがおすすめ。
41℃くらいのお湯に、汗がうっすら出るまでつかりましょう。
お湯の量は、胸の下くらいまでの半身浴にすると、ゆっくり入ってものぼせにくいはず。
血液循環をよくする食べ物をとろう
積極的に食べたい食品は、血流をよくするビタミンEが豊富なごまやナッツ類、かぼちや、うなぎ、アボカドなど。
玉ねぎやにんにく、しょうがに含まれる成分にも血液循環をよくする働きがあります。
また、東洋医学ではごまや黒豆、ひじきなどの黒い食べ物が血行によいといわれています。
つらいむくみにサポートグッズ
むくみが起こるのは、手足から心臓へ戻る血液や水分の戻りが悪く、体の末端にたまっているから。
お風呂で温めたり、エクササイズを続けて筋肉を鍛えたりすると、血管の伸縮力が回復し、血液が戻りやすくなります。
むくんだ部分をかるく圧迫するストッキングやマッサージシェルなどを使うのも、ひとつの手です。