月経前症候群の改善

アロマ、ハーブ、ツボで今すぐできるPMSのナチュラルケア

月経前症候群

生理が近づくと、訳もなくイライラして 精神的に不安定になったり、 むくみや乳房の張り、便秘などに悩まされたり……. この時期に特有のそんな心や体の不調は、 月経前症候群(PMS)と呼ばれます。

PMSがもっともあらわれやすいのは、生理前の約1週間。

毎月のことだけに手軽にできるケア法を知っておくと便利です。ハーブ、ツボ、アロマのナチュラルケアで、気持ちよく、楽しみながら乗り切りましょう

今妊娠3ヶ月になります。

京都市伏見区 匿名希望 34歳

結婚して一人目はすぐに授かる事ができました。

産後生理不順と冷え性に悩まされていましたが、子どもが3歳になるので何とか2人目を望んでいました。

基礎体温を付けて頑張りたいのですが生理不順と子どもの世話で思うように行かずストレスも溜まっているときに、友人からマカサポートデラックスのことを聞き、早速試してみました。

生理不順が2ヶ月程で解消されました。

生理痛もあったのですが、気にならなくなり、精神的にも楽になりました。

主人も仕事の疲れやパソコンによる眼精疲労があったので、一緒に飲むようになり一年ぐらい経ったでしょうか。

今妊娠3ヶ月になります。 変調にはすぐ気がつきましたが信じられず暫く様子をみていました。

病院での検診も済み今は喜びでいっぱいです。ありがとうございました。

アロマオイルで改善

アロマテラピーで使うのは、植物から抽出した100%天然の精油(エッセンシャルオイル)。

精油のなかには、女性ホルモンのような働きをしたり、ホルモンバランスを整えるものがあり、PMSの女性の体や心に穏やかに働いて、不調をやわらげます。

そのほか、痛みの緩和や血行の改善など、ひとつの精油にいくつもの働きがあるので、この時期のトラブルの総合的なサポートに最適です。

おすすめのアロマオイル

ローマンカモミール

穏和な女性ホルモン様作用に 加え、痛みを鎮めて緊張をやわらげる働きがあり、この時期の下腹部の痛みや不快感、精神的なイライラや憂うつ感を緩和するのにぴったり。

利尿作用によってむくみも改善します。

ゼラニウム

ホルモンバランスを整える働きがあり、不安定なこの時期のバランス調整役。

血液やリンパ液 の循環を促して、むくみや痛みなどの症状を緩和したり、イライラや不安もやわらげます。

クラリセージ

女性ホルモンのような働きがあ り、この時期のアンバランスな状態を調整します。

不安や緊張ときほぐしてくれるほか、体の緊張もほぐすため、痛みやこりの緩和にも役立ちます。

ハーブティで改善

古くから人類は、ハーブの持つ癒やしの力を健康に役立ててきました。

大地に根を張って動けない植物は、環境の めまぐるしい変化に適応する、さまざまなパワーを秘めています。

ハーブに含まれるそうした薬効成分が、このデリケ ートな時期の体や心に働いて、やさしく癒やしてくれるのです。

ハーブティーを 飲む時間は、つらいこの時期を乗り切 るためのゆとりも運んでくれます。

おすすめのハーブ

ラズベリーリーフ

子宮筋や骨盤周辺の筋 肉の働きを整える作用があり、生理前の下腹部の違和感や痛みを鎮めたり、予防します。

また、カルシウムや鉄分などのミ ネラルを豊富に含み、イライラやだるさの解消にも役立ちます。

ジャーマンカモミール

痛みをやわらげたり、精神的なリラックスを誘う働きがあるため、生理前の頭痛や下腹部痛、こりなどの不快な症状をやさしく鎮めます。

また冷えやイライラ、不安、便秘などにも効果があります。

リンデン

体の中の余分な水分を排出する働きがあり、むくみをすっきりさせます。

心の緊張をやわらげてバランスを取り戻したり、ストレスを解消して心身の疲労を癒やす作用もありま す。

眠れないときにも役立つハーブ。

ツボで改善

ツボは、人間の体をめぐるエネルギー が滞ったり不足したときに、こりや痛みなどの反応があらわれる場所のこと。

逆に、ツボを刺激することで、体の不調 を改善する働きもあります。

PMSの症状が楽になるだけでなく、ホルモンバランスを調整したり、血行をよくして体全体の調子を整え、この時期を過ごしやすくしてくれるはず。

PMSの症状別ワンポイントケア

イライラ・不眠

アロマ

イランイラン、ローマンカモミール、ネロリはリラックス効果が高く、気分が落ち着く精油。

イライラして人とぶつかりそうなとき、ティッシュに1滴たらしてブラジャーのカップ内に入れておけば、体温で香りが立ち上ってトラブルを防げます。

また、カップに熱湯を入れて精油を2、3滴たらし、デスクの上や、眠れないときの枕もとに。

ハーブ

パッションフラワーのハーブティーは、穏やかな植物性の精神安定剤ともいわれ、精神的な緊張を鎮め、不眠にも効果的。

リラックスを誘うジャーマンカモミールとともに、夜のティータイムに。

ツボ

眠れないとき、足裏のかかとのふく らみの中心にある、失眠のツボを刺激。

ドライヤーの温風で温めたり、ふとんの中でかかとをゆっくりシーツにこすりつけるの。 足のむくみやだるさの解消にもつながります。

眠気

アロマ

ペパ-ミント、ローズマリー、レモンは頭をはっきりとさせ、集中力を高める、爽快な香りの精油。

スプレーボトルに50mlのミネラルウォーターと、いずれかの精油4、5滴(ブレンドしてもOK)を入れ、使うたびによく振って口室内にスプレーを。

リフレッシュして眠けも吹き飛びます。

ハーブ

リフレッシュ効果の高いペパ-ミントのハーブティー。

さわやかな口当たりで脳の活動を活性化させてくれます。

また、南米産のマテのお茶は、カフェインやビタミン、鉄分やカルシウムなどのミネラルを豊富に含み、集中力を高めます。

ツボ

額の生え際の角からやや後方の点から、指幅2本分下が懸顱、さらに1本分下が懸釐。

ともに眠け覚ましに効果があり、や る気を起こしてくれます。

両手の親指の腹を左右同時に当てて、頭をはさむようにしっかり押しましょう。5~7秒押しては緩めるのを、頭がすっきりするまで続けます。

過食

アロマ

柑橘系のベルガモットとさわやかな香りのラベンダーは、脳の食欲中枢のバランスを取り戻し、不必要な食欲を抑えてくれる精油。

過食しそうなときにティッシュにたらして香りをかいだり、テレビやビデオを見ながらハンドバスを。

洗面器のお湯に各1、2滴(またはいずれかを2、3滴)たらしてかき混ぜ、手首まで浸します。

ハーブ

生体リズムを整えるセントジョーンズワ一卜と、ストレスや緊張をほぐして精神的なバランスを調整するジャーマンカモミールのハーブティーは、過食したくなったときのおすすめ。

ジャーマンカモミールはミルクティーにして楽しむと、より満足感が得られます。

ツボ

耳の穴の前 にかぶさる 突起上にある飢点、その向かい側の突起上にある脳下垂点の2点は、食欲をコントロールするツボ。

空腹を感じるとき、この突起をそれぞれ親指と 人さし指で左右同時には さみ、3秒押しては緩めるのを5分行います。

疲れ、だるさ

アロマ

血流を刺激して疲労物質の排出を促すゼラニウムと、女性ホルモン様の働きで元気を取り戻してくれるクラリセージ。

疲れやだるさを感じた日には、お風呂にこの2つの精油を1、2滴ずつたらし、よくかき混ぜてゆったり入浴を。

深呼吸して甘く芳しい香りに包まれたら、気力がよみがえります。

ハーブ

ハイビスカスは新陳代謝を促し、疲労やむくみの解消に役立つハープ。

また、アンジェリカは別名「ヨーロッパ当帰」といわれ、ホルモン分泌を調整するとともに、貧血や冷えに向き女性に活力を与えます。

PMSが始まる前からハーブティーで飲みつづけるとより効果的。

ツボ

手のひらの中央で、卵をのせるよう にかるく曲げたときに、いちばんくぼむところが労宮。

疲れたとき には鈍い痛みを感じるはず。

両手の指を組み合わせ、反対の親指でゆっくり押したり、ゴルフボールを両手ではさんで、押しな がら刺激すると簡単です。

憂鬱、落ち込み

アロマ

クラリセージ、ローズウッド、ネロリは、どれも憂うつな心をやさしく包み、幸福感で満たしてくれる精油。

おすすめはパスタブに合計3、4滴たらして入浴するアロマバス。

また、10ml(小さじ2)の植物油に合計2滴を加えて混ぜたマッサージオイルを、みぞおちにやさしくすり込むと、気分が落ち着きます。

ハーブ

抗うつ作用のあるセントジョーンズワー ドのハーブティーは、生体リズムの乱れを整え、リズムを回復させて気分を明るくしてくれます。

沈んだ心をやさしくほぐし、希望を与えてくれるオレンジフラワーもおすすめ。

便秘

アロマ

血流を刺激して疲労物質の排出を促すゼラニウムと、女性ホルモン様の働きで元気を取り戻してくれるクラリセージ。

疲れやだるさを感じた日には、お風呂にこの2つの精油を1、2滴ずつたらし、よくかき混ぜてゆったり入浴を。

深呼吸して甘く芳しい香りに包まれたら、気力がよみがえります。

ハーブ

マルベリーのハーブティーは、腸内の環境を整えて、便秘やおなかの張りを穏やかに改善。

ビタミンCたっぷりのロ-ズヒップにも便通をよくする働きがあります。

ストレスをやわらげて自律神経のバランスを整えるジャーマンカモミールのお茶も、便通リズムを整えるのに役立ちます。

ツボ

おへそから指幅3本分、斜め下にいったところが大巨で、左右両側にあります。

通便は左の大巨から外側へ向かって指幅2本分斜め上にあり、大腸の終着点があるところ。

おなかの左側にあるこの2つのツボを、両手の3本指で押しましょう。あおむけになって両ひざをかるく曲げて行うと簡単。硬いしこりが触れたら、ていねいにもみほぐします

ニキビ

アロマ

抗菌作用が高く、皮膚の感染を防ぐティ一トリーと、殺菌消毒して炎症を鎮め、 皮脂バランスを整えるラベンダーで、フェイシャルリンスを。

洗顔を終えたあと、洗面器のぬるま湯に精油を各1滴ずつたらしてよくかき混ぜ、顔にやさしくかけます。

手足のむくみ

アロマ

水分の排出を促すジュニバーベリーと、うっ血を除去するサイプレスのいずれかの精油1滴と、血流を刺激するゼラニウム1滴の計2滴を、ホホバ油などの植物油10ml(小さじ2)に加えて混ぜ、ふくらはぎをもみ上げます。

一度作ったマッサージオイルは2週間以内に使いきりましょう。

ハーブ

利尿作用があって余分な水分を排出するうえ、ストレスや緊張をほぐすリンデンと、同じく水分を排出し、ビタミンやミネラル豊富で疲労回復にもいいハイビスカスのハーブティー。

心身ともにすっきりします。

胸の張り、痛み

ハーブ

ホルモン分泌を整えて、この時期のデリケートな症状をやわらげてくれるチェストベリーのハーブティー。

痛みを鎮めて気分を穏やかにするジャーマンカモミールに組み合わせたり、水分の排出を促すリンデンと組み合わせると効果的。

ツボ

肩こりのツボである肩井は、肩から胸の筋肉をほぐして、胸の張りや痛みをやわらげるのに役立ちます首の後ろの出っばった骨と肩先のちょうど中間にある、硬いしこりの部分を、反対の手の中指で押し込むように刺激。

ブラシつきのドライヤーで温風を当てながらかるくたたくのもおすすめです。

頭痛

アロマ

鎮痛作用のあるラペンダーは、例外的に原液 のまま使用できる精油。 指先に1滴たらし、こめかみにすり込んでマッサージ を。

吐きけのある頭痛の場合、ペパーミントをティッシュに1滴たらして香りをかぐと、スッと楽になります。

ツボ

百会は、頭のてっぺんの真ん中にあります。左右の耳からまっすぐ上にいった、頭の中心点。

指で押したり、ヘアブラシでか るくたたいたり、熱めのシャワーを当てるのも、頭痛対策に効果。

下腹部痛

アロマ

痛みをやわらげ、気分をリラックスさせるローマンカモミールとラベンダーで、やさしくマッサージを。植物油10ml (小さじ2) に精油各1滴ずつを加えて混ぜ、下腹部に時計回りにすり込みます。 腰痛には、なでるように腰に塗ります。

ハーブ

ラズベリーリーフのハーブティーは、 宮や骨盤のまわりの筋肉を調整して、下腹部などの痛みや不快感を、やさしくやわらげてくれます。

ツボ

万能ツボの「足の三里」 に対して「女の三里」とも呼ばれ、ホルモン分泌を謂整して、生理のトラブルを軽減する三陰交は、内くるぶしの頂点から上に指幅4本分上がった、 骨の際のツボ。

親指で押し込むように刺激します。