生理のトラブルと妊娠の影響

妊娠への準備と病気のサインを見逃さないために

生理と妊娠

生理周期の変化は、基礎体温をグラフにすると一目瞭然。

生理の初日から排卵までの低温期、排卵日以後の高温期の2つの波ができていれば、排卵している証拠です。

「いくら月経周期が長い人でも、高温期が2週間以上続くことはありません。

卵子と精子が出会って、子宮にベッドイン(受精卵が着床)した時だけ、そのまま高温が続きます」 つまり妊娠したかどうかの判断になり、妊娠初期の大事な時期に体をいたわるためにも役立ちます。

また、妊娠しやすいタイミングがわかるだけでなく、婦人科系のトラブル発見にもつながります。

「もし、グラフに2つの波がなければ、無排卵の可能性があります。

低温期が長く続くといい卵子が育っていないことが考えられ、高温期が短い場合は黄体ホルモンの不足かもしれません。

将来の妊娠に備えるだけでなく、病気のサインを見逃さないためにも、しっかり記録して自分の基礎体温のパターンをきちんと把握しておきましょう。

本当に心から感謝しております!

埼玉県さいたま市浦和区 リカ子  30歳

26歳で結婚し子どもは30歳になってからと、たかをくくっていました。冷え性、生理痛もありましたが余り気にしてませんでした。

28歳を過ぎたころから、だんだん生理痛がひどくなってきて子宮内膜症ではないかと心配になり、思い切って受診したところ、卵管がつまり気味であることがわかりました。

妊娠には支障がないとの診断でしたが、友達がつぎつぎ妊娠して少々焦っていた私は、不妊治療を受けることにしました。生理2日目から排卵誘発剤を服用し、排卵が近くなったら注射を受けるという治療を半年近く続けましたが妊娠には致りませんでした。

そんなときを友人から勧められマカサポートデラックスを飲んでみる事にしました。主人も興味を示し二人で頑張ろうと言ってくれました。飲みはじめてしばらくして生理痛がいつの間にかほとんど感じられなくなり、冬の寒さもさほど苦にならなくなりますた。

主人も朝の目覚めが良くなって、とても元気になってきました。そんな時やっと待ちに待った待望の赤ちゃんが授かりました。今6ヵ月に入りました。安産のためにいまも飲み続けています。

生理痛

日常生活が営めるかどうかが受診の目安

生理のとき下腹部痛や腰痛を感じる女性は多いでしょう。

受診の目安は、電車など立っているのもつらい、家事や仕事ができず寝込んでしまうなど日常生活が困難な場合。

年齢とともに痛みが増している場合も早めに受診を。

子宮内膜症などの病気が隠れている可能性があります。

生理不順

排卵があるかどうかすぐに調べましょう!

生理の期間が長い「過長月糸到や、逆に期間が短い「過少月経」のほか、生理と生理の間が25日未満だったり、39日以上だったりする場合を生理不順といいます。

なんらかの理由で脳からの指令がうまく出されないことが原因。

妊娠を望むなら、ほうっておかずにすぐに受診を。

不正出血

不妊につながるサインのことも

茶色っぽい出血やピンク色っぽいおりものでも、通常の生理期間以外であれば不正出血です。

過長月経や、排卵日・高温期に出血する場合は、うまく排卵できていなかったり子宮にトラブルがあるかも。

重大な病気の可能性も考えられるので、早めに受診しましょう。

月経前症候群

妊娠には影響ないけれど本人にはつらい症状

生理前の高温期に心や体にさまざまな症状が出て、生理がくるとおさまるものを「月経前症候群(PMS)」といいます。

生理のある女性の20~30%に見られ、症状の出方には個人差があります。

原因に卵胞ホルモンなど女性ホルモンがかかわっていますが、妊娠には影響ありません。

子宮筋腫

大きさや出血ぐあいにより手術でとり除くことも

子宮にこぶのようなものができる病気。

子宮の筋層内にできる「筋層内筋腫」、子宮の外側にできる「漿膜下筋腫」、子宮内にできる「うF占膜下筋腫」の3種類があります。

最も多い症状が生理の量がふえることです。大きな筋腫は手術でとり除くことも。定期的な診察がたいせつです。

子宮内膜症

直径5~6センチ以上の場合は手術をすることも

卵巣や卵管などで子宮内膜が増殖する病気。卵管などが癒着するなど妊娠に影響を及ぼします。

卵巣で子宮内膜が増殖して古い血液がたまる「チョコレート嚢腫」も子宮内膜症の一つで、直径5~6cm以上の大きさの場合は手術で病巣をとり除くことも。

無排卵月経

生理が不規則な場合は排卵がない疑いあり

生理はあるのに排卵していない状態。

排卵によって起きるホルモンの波がはっきりと作られないので、出血量が少なかったり、少量の出血がだらだらと続いたりして不規則になりがち。

基礎体温の低温期と高温期の波がきちんと表れない場合も、無排卵が疑われます。

ホルモン剤、排卵誘発剤などを使い排卵を促す治療を行います。

卵巣嚢腫

卵巣に液体がたまったりこぶのようにかたくなる

卵巣にできる腫瘍の一種で、髪の毛や脂肪などがたまる「皮様嚢腫」、透明な液体がたまる「漿液性嚢腫」、粘液がたまる「ムチン嚢腫」の3種類があります。

ほとんどは良性ですがたまに悪性になるものも。直径数cm以上になると、茎捻転で激痛が起こる場合があります。

黄体機能不全

ホルモン不足で妊娠に必要な機能が低下

子宮内膜をぶかぶかのベッドのようにして、受精卵が着床しやすい状態をつくり出すのが黄体ホルモン。

不足すると、せっかく受精した卵子が着床しにくく、不妊症の原因になります。

基礎体温の高温期が短かかったり、温度差が表れない人は可能性が高い。

ホルモン治療のほか、冷え対策、ストレス解消など生活改善で自然治癒することもあります。